Minoboshi Taro's official website-1
制限のある中で「世界感」を感じられるサイトを目指して
投稿者
Hiro Yamada

ミレニアル世代で恋愛ゲームにハマった人なら間違いなく知っているラブプラス+等を手がけてきた、箕星太朗さんのサイトを作る機会を頂きました。

限られたリソースの中でどう遊びを作るか
この話を頂いた時、個人のサイトという範囲の中でどうしたら箕星さんの魅力を最大限に伝えられるものになるかということを考えました。

数々の作品を手がけてきている箕星さんですので、そこに頼ればビジュアルとして引きのあるものが作れるのは言わずもがなですが、版権ものは簡単に使える訳ではないし、そこで手間を取らせたくもない…。且つ、案件の規模としてもある程度限りが有るとなった時に思いついたのが「新規に箕星さんのサイトの世界感を描きおろすことで、他の作品に頼らずに“らしさ”を出せるのではないか。」ということでした。要は箕星さんに頼んじゃえということです。汗

そして、その瞬間に「とすれば、女の子が必要だ!!」
と考えました。(安直ですみません…)

箕星さんにキャラクターを描いてもらうなんて、おこがましいな…と思いつつも「自由にやってくれって言ってくれたのだから、頼んでしまえ!」と思って頼んだら快諾して頂けました。(言ってみるもんですね…)

提案書・資料でイメージを共有し負担を減らす
とはいえ、単純に描いてもらうのではなく、デザインの到達地点も明確にするためにストーリーを考えて全体的にディレクションをしてみたかったので、企画とウェブサイトで使うためにイラストデータの仕様をまとめたものを提案させてもらいました。

その際に、箕星さんはただでさえ連載やゲームの案件など多忙な状態なので負担をかけない様にスムーズにイメージを共有できるような資料作りを心がけました。

まず、女の子が存在する理由を作るために、宇宙を放浪する箕星さんのサイトの情報を見ている子がいる設定をつくりました。

なぜ宇宙なのかみたいなところは、手のつけやすいギミックの一つとして、マウスの動きに合わせて複数のレイヤーに分かれた画像がパララックス的な動きをするというのがあり、それとリンクできる設定は何か…というところから考え、
・マウスに合わせてグリグリ動く
・浮遊しているみたい
・無重力→宇宙
というようにアイデアが展開していきました。
企画自体は友人でありPLAMOVのメンバーでもあるUKYO Inabaに壁打ちしてもらいながら固まっていきました。

その後は、下記の様にパララックスエフェクトに適したイラストデータにしてもらうため、データの中の各レイヤーの説明を細かくまとめたものを用意してイメージを共有しました。

個人的に、細かく指定するのは好きではないので、大枠のコンセプトとウェブサイトでみせる上でのレイアウトの指定をした後は、色味も含め箕星さんにお任せして描いていただきました。

そして、ボシコちゃんが生まれた
もちろんな話ではありますが、
結果として可愛いボシコちゃんが誕生しまして!
今でも箕星さんのお仕事の情報を収集し続けてくれています…!

その後にあった箕星さんの個展でも、ガチャ景品の大当たりの特典の色紙にボシコちゃんを描いて頂けたりと気に入って頂けた様で嬉しいです…!

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